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  in  タイ
     
  いざ!カンボジアへ!!・・・・・・行けませんでした! 残念!  
          
 
 
 
 
長く滞在したバンコクとも今日でお別れ。レーザー痕も随分かさぶたが出来てきたので恐らく大丈夫だろう。
昨日シェムリアップ(アンコールワットに一番近い町)行きのチケットを手配してきた。
料金は250B(約695円))、約300キロを移動し、バンコク〜国境・国境〜シェムリアップで乗換えをするので結構お得な印象を受ける。

しかし、この路線はいわゆる『曲者路線』で知られている。
今、バンコクの安宿街カオサンでこの路線の最安値はなんと50B(140円)!さすがに現地の物価でも元が取れる数字ではない。
最安値50Bから150B、250B、300B、350Bなど各エージェントで微妙に料金が違う。競合他社が多く競い合っている証拠である。
ただ、全世界共通でだれも儲からない仕事はしない。このバス路線も例外ではないのだ。
見かけの料金を安くする方法はいくつかあるが、ここでは主に現地(シェムリアップ)のホテル(このクラスではゲストハウス)からバックマージンをもらって成り立っている感じだ。

大体が町の中心から離れたゲストハウスに連れて行かれ強制的に到着するのは夜中近く。ほぼ強制的にそこに泊まらざるをえない状況を作る。勿論ホテル側もサービスが悪いと客はすぐ別の宿に移ってしまうので、大概のホテルの評判は良い。ただ、実際に街中の良心的なホテルと比べると宿泊料が$2高かったり、食事が1回に付き$0.5高かったり、メイン観光のアンコールワット用バイクタクシーが$2高かったりするケースが多い。

結局何が言いたいかというと、トータルで見れば使うお金はほぼ一緒なのである。
これに関しては、結果その旅が楽しければなんら問題は無いと思う。旅行は最後に残った印象が全てである。

問題なのは、カオサンに稀にある悪徳業者だ。
例をいうと、バスのつもりが当日来たのは10人乗りのワゴンで狭いを車内すし詰め状態のまま移動とか、エアコン付きのバス料金を払って実際来るのはピックアップトラック(荷台に乗車)とか、途中で強制的に観光をさせられ追加料金を取られるとか、夜行バスで客に睡眠薬を飲ませて寝かせその隙に貴重品を奪う、などが報告されている。

この情報を踏まえ、私はエアコンつきのバスと現地で宿が選べる条件を書面で書いてくれた(書かないと後でもめる)旅行会社でバスを申し込んだ。ここまでやれば大丈夫!と、この時は思った。


3月26日朝

6:50 先日言われたとおりに旅行会社の前で7:00ピックアップとの事で10分前に到着。周りには掃除のおじさんしか居ない。まだバスは来ていないようだ。昨晩はほとんど寝てないのでちょっと眠い。

6:55 店の前にバックを持った白人が二人やってきた。スコットランド人男性とオークトラリア人女性のカップルである。聞くと同じシェムリアップ行きに乗るという。まずは一人じゃないことにホッとする。
安心度★★★★★★★★★★

7:00 時間になったがそれらしきバス&人は見当たらず。ただこの国で時間どおりにバスが来るなんてことは皆無である。マイペンライ。
安心度★★★★★★★★★

7:10 10分経ったが状況はかわらず、まぁ許せる範囲だろう。白人カップルとは朝から気の利いたジョークが言える訳ではないので、ゼスチャーで『来ないね?』みたいなポーズをとる。
安心度★★★★★★★★

7:20 しびれを切らしてカップル女性が近くの店でコーヒーを買ってきた。私も座って朝食のサンドウィッチを食べる。7:00集合7:30出発なんてよくあることだ。
安心度★★★★★★★

7:30 聞くと男性の名はゲイリー、女性はジェシカだそうだ。二人はのんびりな『タイ時間』にうんざりしてるようだ。
安心度★★★★★★

7:45 何か変だ、遅れるっていっても始発から45分も遅くなることは無いだろう。誰も来ないし。いくつかのホテルを回ってから来るにしても遅すぎる。ゲイリーが前を通り過ぎたトゥクトゥク(三輪タクシー)に向かって一言『ヘイ、カンボジアー プリーズ!』おぃ、いくらなんでも大型バスからトゥクトゥクには変わらないだろう!ゲイリー、ナイスジョーク!  1ポイント獲得。
安心度★★★★★

8:00 おい、1時間も待たせやがって。睡眠時間を返せ!退屈そうなジェシカに向かって私が一言『我々は間違えてバスじゃなく飛行機のチケットを手配したのかな?集合から出発まで1時間も待たせてるんだから。もうすぐ搭乗のアナウンスが流れるさ。』ん〜〜微妙だけどジェシカは笑ってくれた!ネタを15分考えた甲斐があった!サンポ、ナイスジョーク! 1ポイント獲得。
安心度★★★★

8:10 狭い路地からバイクの男が出てくる。『どこに行くんだ?』シェムリアップに行くことを伝えチケットを見せると何やら電話をして騒いでいる。服も私服で何者か分からない。ゲイリーに向かって一言、『ストレンジャー!』ゲイリーもうなづく。
おいおい、また詐欺かよ!不信感が募る。
安心度★★★
お前は誰だ!?という格好の男

8:15 男は電話を終え話した『手違いでバスはもう出発してしまった。代わりの車が手配できるか今確認をしている』
そんなこといって変な車が来ても乗るわけねーだろ!お前俺をどこに連れてく気だ!!大体お前IDとか持ってないだろ〜。
バスが来るまで車には乗らん!ゲイリーとうなづき合う。(意味が通じてるかわ不明)
安心度★もないよマジで。

8:20 バイクの男が二人になる。おいおい、グルかよ。もうその手には乗らんぞ!こうなったら旅行会社が開くまで待ってて怒鳴ってやる(日本語で)。この悪徳旅行社め!ゲイリーもデモの準備をする『Where’s our bus ! Where’s our bus !』と何度かジョーク混じりに騒いでいる。自分でこのネタが気に入ったようだ。  ゲイリー2ポイント目獲得。
安心度あるわけなし。

8:30 もう一人のバイク男が電話を終え言った、『今日はもうバスが無い。だいぶ先に行ったので戻って来れない』 なんだ、作戦変更か?その先の手口が読めない。っと思った瞬間に二人はバイクでどこかに行ってしまった。諦めたのはいいが、俺たちどうすりゃいいんだよ。ゲイリー旅行会社のガラスを軽くキックする。とにかく開店を待とう。
安心度よりもむしろ怒り★。

8:40 隣のダイブショップのスタッフが出勤して来た。ダイブショップ『BIG BLUE』の女性らしく日に焼けてるが、どうやら日本人のようだ。『隣の旅行社って悪徳業者ですか?バスが来ないんです〜。』 すると女性は『いや〜、そういう噂は聞かないですね。よかったらうちの店の中で待ってって下さい。』 おぉ〜、なんという親切な人だ!しかもよく見るとかわいい! かなり暑くなってくたのでクーラーの聞いた店内へ。一番喜んだのはジェシカだ。  ダイブ女性3ポイント獲得。
安心度★★★★   ムフフ度★

8:50 話を聞くと、隣はちゃんとした会社だそうだ。さっきから『FUCK FUCK』と言っていたゲイリーにも伝える。ダイブ女性の名前は『エリさん』このダイブショップはタオ島にスクールがあり、私もココかブッダビューのどちらかに迷ってライバルを選んだのでちょっと後ろめたいので、あえてタオ島のことは触れず。エリさんと色々話をするが非常に感じの良い人だ。本職はインストラクターで先週までタオ島のスクール居たらしい。少しだけBIGBLUEを選ばなかった事を後悔する・・・
安心度★★★★★★  後悔度★★

9:00 旅行会社が開店する。しかし話の分からない女性しかおらず、担当がくるまで30分待てと言われる。とりあえず荷物を店の真ん中に置いて商売の邪魔をしつつ担当者を待つ。
安心度★★★★★★ 

9:30 担当の男性が来る。来て早々『アクシデント!』と叫ぶ。まぁ自分のペースで話したいのは分かるけど、その手には乗らない。ゆっくりした口調で『GOOD MORNING!』と切り返す。アクシデントはわかったので説明を聞くと、『バス会社のミスで乗車チェックリストにこの旅行社が入っていなかったんだ。だからバスはもう行ってしまった。今日は無理なので明日になる。』
それは分かったので、とにかく今日一日の保障をしろ!とゲイリーと二人がかりで責める。何も言わないと『じゃあ、また明日』で済まされるのがここの常識だ。
安心度★★★★★★

9:50 交渉した結果、3人分の宿泊代をバス会社と旅行社で折半して持つ。時間が掛かったのは部屋がエアコン付きか無しかの交渉。最後は担当者と店舗登録証の写真を撮るパフォーマンスを見せたのが決定打で交渉成立。そのうち店のマネージャーも出勤。
安心度★★★★★★★★

10:00 マネージャーの『アレックス』は仕事が出来る男のようで、不在時に3組の外人が彼をを指名で訪ねてきた。最後はお互い打ち解けて和解。まぁ、私も苦い手配ミスの経験があるので、悪意がなければ『マイペンライ』である。
安心度★★★★★★★★★★復活!
右がアレックス  ゲイリー&ジェシカ、二人でブーイング!


と、いうことで1日バンコクの滞在が延びてしまったが、トラブル好きの私には程よいアクシデントであった。ともあれ、私の決めた旅行社が悪徳で無かった事に安心した。旅行社を出たその足で隣のダイブショップへ行き、1時間エリちゃんと世間話で盛り上がったのはいうまでもない。しかし夕食に誘おうと夕方顔を出すが彼女は不在だった・・・・残念!
残念度★★★★★★★★★★★★


そう、今回のタイトル中の『残念』は、なにが残念かってさー、
右がエリちゃん。

エリちゃんとの夕飯を逃したのが一番残念!!である。

バスなんかは取り合えず現地に着きゃ〜いいんだよ。着けば!


結論、タオ島はッダビューもいいけど、ビッグブルーもおススメです。


翌日、バス通常通りに出発、懸念したカンボジア側もボロいけどエアコン付きバスにて移動。途中泥濘にハマり動かなくなり乗客が外に出て偶々来たトラックに牽引してもらったトラブルはあったものの無事シェムリアップ到着。

ゲストハウスも部屋はまあまあ綺麗な所で、多少難を言えばアンコールワットの車1日チャーター料金通常$20〜$25が$40だったり、マッサージ勧誘のうるさい従業員が昼間からレストランスペースでトランプ賭博をしていたり、夜になると明らかに変な目つきになって『ハッピー状態』になっている従業員が白人の客を口説いていたり、チェックアウトの時に食べてもいない食事代を請求されたりしましたがまぁ無事だった。。。(最低なホテルやんか・・・)



 
2005年3月27日