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TOP > 世界旅行記目次 > 旅行記6 バンコク | ||
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南の楽園タオ島からバンコクへ移動して3日が経ち、日本から合流した知人とも別れを告げいつものように暑い日ざしの中を歩いていたある日の事だった。 元々どちらかと言うと「色白」な肌をした私だが、ダイビング取得の1週間でかなりいい感じの「小麦色」になっていた。 約5年振りの小麦肌に数日間満足をしていたが、そのうち普段露出をしていなかった肩や背中が痒くなってきた。気付くと肩は既に皮が剥けてきている。どうやらダイビングのポイントに行く際、船の上で無防備に上半身裸になっていた事が災いしたらしい。もっと少しずつ下地を作って焼くべきだった。しかし今更後悔してもすでに遅い。化粧水も持ってないし、なるべくシミにならない事を祈るのみだ。 こうなると嫌なもので、掻けば掻くほど痒くなる。次第に私の手が届かない背中の真ん中が無茶苦茶カユくなってきた。 私の背中の真ん中にはひとつのホクロがあり、昔は小さかったが年を負うごとに大きくなり今では正露丸を半分に割った位の大きさになっていた。多少膨らんでいて手が届かない所にあり、言わば「うっとおしいホクロ」だ。 ゲストハウスの歓談スペースで折り畳み傘を孫の手代わりにして背中を掻いていると、そのうち横に座っていた中年男性と世間話になった。 旅の話をすると彼はどうやらバンコクに通い15年目の「ベテラン」らしい。ちょっと怪しい気もするが・・・ 会話の中でホクロが痒いという話題になった。 私:「痒みが止まるいい薬売ってないですかね?」 中年:「何?日に焼けたホクロが痒いの?じゃあ取っちゃえば?」 私:「えっ?取るっていっても皮膚科ですか?美容整形ですか?保険とかききませんよね?」 中年:「バンコクは美容整形安いよ。日本語通じる所もあるからネットで調べてみたら?」 その日夕食まで予定のなかった私は早速近くのネット屋で調べてみた。すると何軒かの店がヒットした。 その中でバス1本(30円)でいける店があったので、冷やかし程度に代金を聞きに行くことにした。 まぁ1万円以内(3500バーツ)なら考えてもいいな、と思いながらバスで30分移動。。 中年との話から一時間後、バンコク市内のある美容整形外科を発見。名前は「39レーザークリニック」。 待合室には日本人マダムが2人座っており、どうやら日本人向けのレーザー脱毛がメインのクリニックらしい。 WEBでは日本人スタッフ在住と書いてあったが今日は休みらしく、片言の日本語を喋るタイ人スタッフに質問をする。 私:「あの〜、ホクロが痒くて取りたいんですけど?」 スタッフ:「OK。出来ますよ。どこのホクロですか?」 待合室で上着を脱いで見せる。 スタッフ:「大きなホクロですねー、じゃあ奥でレーザー処理しましょう!」 私:「ちょ、ちょっと待って!今からですか?レーザーで焼くの?値段とかいくらですか?」 スタッフ:「料金表をどうぞ。ホクロ除去はひとつ500です。でもアナタのはおおきいから600.」 私:「$500!?5万円以上じゃん!高いよ〜。日本はどれ位するかわからんけど。だったら医者行っったほうが安い。」 スタッフ:「NO!ドルじゃなくてバーツです!600バーツ。」 私:「えっ、600バーツ!?1500円位だよ!マジで???ウソ〜!安すぎない?」 スタッフ:「ハイ、安いね〜、安い、安い」 あまりの安さに数分考えたが、1500円なら失敗して傷跡が多少残ってもいいかと思い早速処置室へ。 ホクロを取る際、スタッフに「もうひとつ近くに目立つホクロがあるけどどうする?二個目からは割引が効くから2つで1000バーツだけど」と言われたので調子に乗って二つとってもらう事にした。 処置は思ったより全然簡単で、ベットにうつ伏せに寝てからものの15分で全て終了。部分麻酔のおかげで痛みもほとんど無く、レーザーが当たった時に多少チクッとする程度。 帰り際に絆創膏と塗り薬をもらって終了、中年男性に話を聞いてから2時間後の事だった。 薬代を合わせて1200バーツ。 かくして人生初の『プチ整形』は衝動的に行われた。 その後、ホクロ痕にカサブタが出来るまで3日間安静にするためバンコクの滞在が若干増えたがまぁいいだろう。 『整形』という未知の世界に踏み込めてちょっと大人になった気がした30男であった。 でもこれが整形に当てはまるかは定かではない・・・ |
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2005年3月24日 |
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