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TOP > 世界旅行記目次 > 旅行記11 ラオカイ・ヘイコウ | ||
in 中国(ベトナム国境〜雲南省) | ||
話題の中国 雲南省入境 | |||||
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最近インターネットでニュースを見るとお隣中国に関して何かとよろしくない記事を多く見かける。日本の国連常任理事国入り問題を発端として中国各地で反日デモが起こっており、シンセン・上海では日系店舗が襲撃された。今後どうなるかは不明だが、ハノイを出発する時点ではそんな状態だ。 知人から中国入りの延期を勧めるメールなども頂いたが検討した結果予定通りのルートで旅を進める事にした。 こういう時だからこそ両国メディアの過剰な情報に左右されず、真摯な目で現地を見るべきだと思う。 現地に厳戒令が敷かれていれば別だが、デモはあくまでデモだと思う。 例えば日本でスマップの全国コンサートが行われて観客総動員数が5万人だったとしても、日本全国がそれに関心を持っている状態ではないし開催地でもそれを知らない人も沢山いるだろう。 コンサートに行った人でさえ全員が熱狂的なファンな訳ではなく、たまたまチケットが手に入ったから行った人も多いと思う。 恐らく今回のデモもそんな状態だと私は想像している。メディアからの情報によって行動自体は認知されてはいるが、それがすぐに危険かというとそうではないと思う。ましてや未成年者はインターネットも閲覧できない国の人々がそんなに海外問題に詳しいとは思えないし、ぶっちゃけ海外ではどこに居ても危険である。 3万人の日本人が住む上海で2人が殴られるよりもベトナムで交通事故に可能性のほうが高いと思うし、盗難の危険性もあるのが現実。 とにかく気を抜かずに日々心がけている注意は継続して旅を楽しみたいと思う。 ベトナム・フエのホテルでS君と出会った。話をすると同郷で年もそんなに変わらず同じ社会人リタイヤ組らしい。話をすると多少日程のズレはあるもののどうやら当面は同じユーラシア横断らしい。ハロン湾ツアーのホテルがツイン利用しないと追加料金が掛かる理由から度々同じ行動を取るようになり、今回のハノイ−雲南省も同様に2人で移動することにした。 旅行中1人ではなく2人で行動する最大のメリットといえば、 荷物があっても安心して大便が出来る! これにツキる。 移動中は本当に深刻な問題で、パソコンなどを持ちながら中国の扉なし穴だけトイレ(通称『ニーハオトイレ』)で荷物が汚物で汚れる可能性もあるし、トイレ中荷物を管理してくれる移動中の同行者は本当に心強いものだ! それだけじゃ無いケドネ・・・ ハノイから寝台列車で国境の町ラオカイへ到着、そこからバイタク(5000ドン)を利用し5分でボーダーに到着。朝7:00からゲートが開くが、外国人では1番のようだ。噂では数ドルの賄賂を要求されるとか、別室で金目の物を没収されるなど色々悪い噂を聞いていたが、パソコンの携帯をブツブツ言われただけで無事通過!橋を渡るとそこは中国だ。さらばベトナム!料理おいしかったよー。 橋に入ると大きく「河口(ヘーコー)」の文字が書かれたゲートが見えてきた。ベトナムと国境を接する中国の街だ。 今は国境が開いているが、わずか25年前には中越紛争の舞台になった所である。 何度経験しても陸路での国境越えはドキドキする。 たった数百メートル歩いただけでそこは文字も言葉も文化も違う異国になる。今回はこれまでの東南アジア圏から東アジア圏になり、人々の肌の色も変わるし、一番大きいのは「漢字」が使われていることだ。今まで町を歩いていても看板に何が書いてあるかチンプンカンプンだったのが、漢字を見れば何とか意味が分かりそうな喜びは計り知れないものがある。 町に入りそのままバスターミナルへ、しかし長距離ターミナルではなく庶民用のバス停留所を目指してしまい道に迷ってしまった。 ここで初の日中文化交流を試みる。 駄菓子屋の暇そうなおばちゃんに「ニーハオ!」。反日だったらどうしようとちょっとドキドキしたが、笑顔で「ニーハオ」と答えてくれた。 続けて本を見ながら全力の中国語、「ウォーヤオチュイクンミントコンコンチーチョー!」 ・・・・・・・ 通じないようだ・・・まぁ当然といえば当然だ、今度は必殺の筆談を試みる。 「我要去昆明的公共汽車」 ・・・・・・・ 「阿〜、ЯкЮФ¶★♂Θ・・・・」 通じた!意味は全く分からないがどうやら逆の方向らしい。 おばちゃんは店の外へ出て、この道をず〜っと行って角を右へ行け!みたいなゼスチャーをしてくれた。 「謝謝!」私は心からお礼を言った。同時に言葉が通じた喜びがこみ上げてきた。 筆談最高。 ここで私は早くも確信した。 「中国人イイ人。」 無事にターミナルへ到着し、窓口で筆談攻撃。 またまた成功!チケットを見ると丁度2時間後の10:50発らしい、どこかで荷物を預かってもらおうと案内係っぽいおばちゃんに連続して筆談攻撃開始。 「能替我保管我的行李マ?」 するとおばちゃん時計を見ながらなにやら叫んでいる。さらに私の時計を見て騒ぎ、自分の時計を見せてきた。 おばちゃんと時計が1時間ずれてる・・・・・ あと1時間じゃねーか! 初歩的なミスでバスに乗り遅れるところだった。ベトナムと中国は時差が1時間あるのだ。 国境越えとターミナル探しに気を取られていた。おばちゃんありがとう。謝謝。 バスは定時に出発し、ちょっとボロくて途中で1回エンジンが止まったりしたけど、何とか昆明まで行けそうだ。 噂では中国はバスのマナーがひどく、車内にタバコの吸殻は捨てるは、ゴミは捨てるは、痰は吐くはなど様々聞いていたのでちょっと構えていたが、何の事は無く結構マナーのいい人ばかりだった。 足を踏んだら「ゴメン」って謝ってきたし、シートを倒す時は「倒すよ」見たいな事をちゃんと言ってきた。 中国人全然問題なし(没問題) 少し気になったのは車内でガンガン携帯電話で話すことと、途中乗車してきた青い大きな籠を持ってきたおっさん。 籠の中身は鳥らしく青いシートを被せてあるらしい、道が悪くなると鳥たちがパニックを起こして「ピピピピピピィーーピピピ!!」と泣き叫ぶ。 しかもすぐ後ろの席で。 おっちゃんは2時間くらいで下車したが、籠があった通路には10個程度の鳥糞(生)が散乱していた・・・ おっさんの生糞攻撃にはさすがの現地人も「アイヤ〜〜〜!!!」っと嘆いていた(本当にアイヤ〜と言っていた)。 バスは予定通り予定の2時間遅れで昆明市内へ。「中国時間」でオンタイムある。 市街地へ入るとそこは大都会、高速を降りると左手にはには米系最大手スーパーの『ウォルマート』があった。 カンボジア・ベトナムとしばらく購買欲が出ない(商品が選べない)国に居たので昆明の都会っプリを目の当たりにした瞬間、財布の紐が緩みかけた買い物好きな30歳であった。 |
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2005年4月22日 | |||||
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